子供の歯の矯正は必要?将来を見据えて治療を検討しましょう
2019.12.12コラム
子供に歯の矯正治療をする必要性について解説しています。子供のときに治療を開始すると、骨格や筋肉が整って健康的な歯を生えさせることが可能です。
子供の歯の矯正は必要?将来を見据えて治療を検討しましょう
子供のときに歯の矯正治療をすることは、あごや口の周りの筋肉の発達、体の成長に良い影響を及ぼすことから必要です。歯並びの状態によっては早めの治療をおすすめします。子供のときに治療をする必要性やメリット・デメリットについて把握して、適切なタイミングで治療を始めましょう。
子供の歯の矯正治療の必要性について
子供のときに歯の矯正治療をすることには、2つの理由から必要性があります。
1つ目はあごや口の周りの骨を整えられること、2つ目は体の成長に良い影響を及ぼすことです。
子供に対する治療ではあごや骨などの骨格を整えやすく、健康な歯を生えさせるための土台づくりをすることができます。
土台をしっかりと作ることができれば、大人になってからの治療がとても簡単になることもメリットです。
そして噛み合わせが良くなれば食べ物をよく噛めるようになり、体の成長にも良い影響をあたえるでしょう。
矯正が必要な子供の歯並びとは
矯正が必要な子供の歯並びには3つの種類があります。
歯並びがデコボコになっている
前から見たときの歯並びがデコボコになっている場合は、大人になる前に治療をしましょう。
あごが小さい場合はあごを広げるための装置をつけ、永久歯を治療する場合はワイヤーの装置をつけます。
あごを広げる装置は口の中に取り付けて、装置の力であごが広がるようにします。
前歯が前に出すぎている
前歯が前に出すぎている場合は、歯を打ってしまう可能性があり危険です。
上あごの成長を調整することが目的となるので、プラスチックとワイヤーを使った装置や、頭から口元にかけてつけるタイプの装置を使って上あごを抑えます。
どちらの装置も取り外しができ、学校や外にでかけるときには外せます。
下歯が前歯よりも前に出ている
下歯が前歯よりも前に出ている受け口の場合は、あごの成長に問題が起きていることが原因。
上あごを成長させるために、頭から口元にかけて覆うような装置を使って治療をします。
取り外しができるので、装着は自宅にいるときだけで大丈夫です。
1日11時間くらいつけていることになりますが、つけている時間が長いほど効果が高まります。
子供の歯の矯正のメリット・デメリット
子供の歯の矯正をするメリットとデメリットについて確認しましょう。
メリット
・大人になってからの治療が簡単になる
・あごや骨格を整えることができる
・顔の骨格が美しくなる
・筋肉が正しく使えるようになる
・口に関するくせが改善される可能性がある
子供のときに矯正を済ませておくと、大人になってからの治療が簡単になり、歯を抜く必要性も減ります。
またあごや口周りの骨が整うことによって、顔の骨格が美しくなることや、口周りの筋肉をうまく使えるようになることもメリットです。
もし指を咥える、口呼吸をするなどの口に関する悪いくせがあれば、改善できる可能性もあります。
デメリット
・大人の治療より治療期間が長くなりがち
・大人になってからの調整が必要な可能性がある
・虫歯になりやすくなる
・一時的に歯並びが悪くなることがある
生え変わりがある子供の矯正治療は、大人への治療と比べて長くなりがちで、さらに大人になってから調整が必要となる可能性もあります。
また装置をつけることで虫歯になりやすくなったり、一時的に歯並びが悪くなったりすることもデメリットです。
子供の歯の矯正は将来のためにも必要
早いうちに歯の矯正をすると、あごや骨格、筋肉が整うため、美しく健康な歯を生えさせることにつながります。
噛み合わせが良くなることで体の成長にも良い影響を与えるので、治療の必要性は高いでしょう。
とくに並びがデコボコになっている、前歯が出すぎている、受け口になっている場合は、早めに治療をしたほうが良いです。
大人になったときの歯や骨格の美しさが得られるのは、子供の矯正治療の大きなメリットとなります。