歯科矯正用アンカースクリュー
歯科矯正用アンカースクリュー(ミニスクリュー) 固定源

歯科矯正用ミニスクリュー
小さな生体親和性の高いネジ(歯科矯正用ミニスクリュー)を歯茎の歯槽骨部に埋め込み、骨を固定源とすることで、効率よく歯を動かすための矯正治療法です。この歯科矯正用ミニスクリューを絶対的な固定源とし、奥歯が前に来ることをおさえ、より多く前歯をさげることができます。さらに、奥歯の廷出による下顎骨の反時計回りの回転(鼻から下がのびる)を抑えることができます。
従来では難しかった難症例の治療可能となり、また、歯を抜かずに矯正治療を達成できる可能性も広がり、従来の矯正治療で得られる治療の限界幅が飛躍的に広がったと言えます。患者さんの負担を軽減し、安全に、効率的に、シンプルに、質の高い治療結果へと導くことができます。
歯を喪失した時などに差し歯として用いる歯科用のデンタルインプラントとは全く別の物、別の目的です。歯科矯正用ミニスクリューの装着に伴う施術は、現在では非常に低侵襲(”体への負担がとても少ない”という意味)で安全で、かつ簡便、局所麻酔の使用で痛みや腫れもほとんどなく埋入・装着が可能です。治療後は歯科矯正用ミニスクリューを取り除き、瘢痕などの傷跡が残る心配もありません。
患者さんの負担軽減
奥歯をおさえるために、ヘッドギアやパラタルバーといった付加的な矯正装置を使用します。これらの付加的な装置は患者さん自身が、決められた時間・用法で毎日使用する必要があり、装着に伴う違和感、皆様自身の治療への協力度の高さが求められ、それによって治療結果が左右されてしまいます。一方で歯科矯正用ミニスクリューを用いる場合は、患者さんの治療への協力度に依存することなく、安定してスムーズに、治療を進めていくことが可能となります。

スクリューは、直径1.6〜2mm、長さ6〜8mm程度で、生体親和性の高いチタン製の微小なネジです。施術は非常に簡単で、いわゆるネジと同じ要領でドライバーで歯槽骨に埋入します。出血・痛み・腫れもほとんどなく、実際の処置時間は1本あたり平均的に3〜5分程度で、当院で行います。

歯科矯正用ミニスクリューを用いた矯正治療のデメリット
ミニスクリューの埋入が必要です
ミニスクリューを埋めた部分の周囲の清潔を保たないと歯肉炎などの感染症を起こす可能性があります
ミニスクリューがグラついたりすると再度埋入しなければならないことがあります
当院では、約15年前より、歯科矯正用アンカースクリューを使用しており、年間200本設置しております。
歯科矯正用ミニスクリューを使用して、前歯をしっかりさげていきます。
口元を美しく、きれいな歯並びへ
矯正用アンカースクリューとは
矯正用アンカースクリューとは、歯を正確に動かすための小さな固定の“支え”です。
チタン製の細いネジのような形をしており、直径は2mmほど、長さは数ミリ程度です。
外科的な手術ではなく、歯ぐきの粘膜の上から局所麻酔のもとで数分で設置できます。
🦷 どんなときに使うの?
通常、歯を動かすときは「他の歯」を支えにします。
しかし、支えにした歯まで一緒に動いてしまうことがあるため、
より精密なコントロールを行うために骨に直接固定源をつくるのがアンカースクリューです。
例えば…
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前歯を後ろに引っ込めたいとき
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奥歯を前に動かしたくないとき
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開咬症例の改善で歯を引き下げたいとき
などに用いられます。
💡 アンカースクリューのメリット
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小さく目立たない(直径2mm前後、装着時もほとんど見えません)
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歯の動きを精密にコントロールできる
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治療期間の短縮につながることがある
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非抜歯での治療の選択肢が広がる
患者さんにとっては、効率よく・きれいに歯を動かすためのサポート装置と考えてください。
🪥 取り付けとケア
装着は5〜10分程度で完了し、当日から通常の生活が可能です。
軽い違和感が1〜2日ほど続くことがありますが、ほとんどの方はすぐに慣れます。
お手入れは通常の歯磨きに加え、小さな歯ブラシ(タフトブラシ)で周囲を清掃します。
炎症を防ぐために、抗菌ジェルやうがい薬を併用することもあります。
🔄 取り外しについて
歯の移動が完了したら、アンカースクリューは簡単に取り外すことができます。
抜くときも痛みはほとんどなく、数日で自然に歯ぐきが閉じます。
跡が残ることはありません。



