過蓋咬合、ガミースマイル
2023.03.17コラムガミースマイルの改善は、第1期治療でファンクショナルアプライアンスを適用行うかあるいは、第2期治療でミニスクリューによる上顎前歯の圧下かLe Fort I型による上方移動が妥当と考えられる。
過蓋咬合の原因は?
過蓋咬合の原因には、開咬同様、上下の成長発育と上下顎の歯の萌出が関係している。
過蓋咬合では、下顎骨の成長や成長方向、咀嚼筋、口腔周囲筋など軟組織が関わり、無咬合の状態が被蓋を深くしている。さらに前後的な問題や左右的な問題を含み、状態が複雑化している。
過蓋咬合以外には、上顎骨歯槽突起の過成長によるスマイル時の歯肉の露呈(ガミースマイル)、下顔面高の増大に伴う面長な顔貌や大臼歯部喪失に伴う咬合崩壊などが問題となることがある。
ガミースマイルの改善は、上顎前歯の圧下かLe Fort I型による上方移動が妥当と考えられる。上顎前歯の圧下により改善度が大きく影響させるため、対応にはミニスクリューの併用はかかすことのできない治療方法となる。
過蓋咬合に有効な治療方法は?
第1期の矯正治療:上顎歯槽突起の下方成長の抑制 ファンクショナルアプライアンス
第2期の矯正治療:Le Fort I型による上方移動、前歯の圧下(ミニスクリュー)、ハイプルヘッドギア、ユーティリティーアーチ、歯周外科
ガミースマイルについて
第1期の矯正治療:上顎前歯の過萌出、あるいは上顎歯槽突起の過成長によるものがほとんどであることからその部位を抑制する必要がある。この目的に適しているのがファンクショナルアプライアンスの適用である。成長発育を利用することが可能なことから治療効果は高く、早期治療を行う意義は十分にある。
第2期の矯正治療:過蓋咬合の治療と同様にLe Fort I型による上方移動、前歯の圧下(ミニスクリュー)、ハイプルヘッドギア、ユーティリティーアーチ、歯周外科が考えられる。
監修 葛西ジェム矯正歯科