歯列不正の種類とは?治療方法についても詳しく解説!
2019.06.18コラム
歯列不正の種類とその治療方法について
歯並びが悪い歯列不正は、様々な種類があり、種類によって生じる影響が異なります。多くは、咀嚼がしづらく、口内環境の悪化を招く原因になるのが特徴です。
今回は、歯列不正の種類と治療方法について紹介していくので、参考にしてみてください。
歯列不正の種類
歯並びが悪いことを示す歯列不正には、いくつかの種類があります。自分の歯の状態を確認して、どのような歯列不正が発生しているのか、参考にしてみてください。
1.叢生(そうせい)
近年では子供に増加傾向にあると言われている叢生(そうせい)は、顎が小さいために歯が正常に生えるスペースが十分になく、歯が重なり合って生えてくる状態のことを指しています。
叢生として該当する種類の中に、八重歯も含まれているのが特徴です。不正咬合の種類としては、叢生が最も多いと言われています。
2.上顎前突(出っ歯)
上顎前歯が、下顎前歯よりも標準値を超えて、前方に突出している状態を上顎前突といいます。他の呼ばれ方としては、出っ歯と呼ばれる物が上顎前突に該当するのが特徴です。
先天的な原因としては、上顎骨が下顎骨よりも大きいといった遺伝的な要因が関係していると言われています。後天的な要因としては、指しゃぶりや舌癖などにより、前歯に継続的に力がかかることで、突出してしまうことが考えられるでしょう。
3.下顎前突(受け口)
上顎前歯よりも、下顎前歯が前に出ている状態のことを下顎前突といいます。下顎前突は、他にも受け口と呼ばれることがあるのが特徴です。発生する原因としては、遺伝的なことや口呼吸、舌癖などが原因になります。
4.開咬(オープンバイト)
奥歯が噛み合った状態で、前歯が噛み合わず、上下の前歯に隙間がある状態のことを指しています。そのため、前歯で物を噛み切ることが出来ないため、咀嚼回数が少なくなることが考えられるでしょう。
遺伝的要因やおしゃぶりの使用、口呼吸、舌癖などが原因になることがあるので、日頃から注意して歯並びを観察することが大切です。
歯列不正には矯正治療
歯列不正には、矯正治療を施すことで歯並びを治すことができます。具体的には、子供の矯正治療と大人の矯正治療とでは、方法が異なるのが特徴です。それぞれ、どのような矯正治療が施されるのか、詳しい内容を紹介していきます。
・子供の矯正治療
生え変わり途中で乳歯が残っている子供の矯正治療の場合は、顎の成長をコントロールし、骨格を改善しながら治療を進めていくのが特徴です。
そのため、抜歯をする必要がないケースが多く、比較的緩やかに矯正治療を施すことができます。
・大人の矯正治療
大人の矯正治療は、歯に1本1本「ブラケット」という装置を取り付け、ワイヤーを装着して歯を動かしていくことで矯正していきます。
顎のスペースが不足しているため、歯を綺麗に並べることが難しい場合は、抜歯が必要になるケースもあるでしょう。
歯列不正は大人になってからでも治療することが可能
歯列不正は、子供のうちに治療することが多いと言われていますが、大人になってからでも矯正治療を行うことは可能です。
特に、裏側にワイヤーを装着する矯正治療もあるため、周囲に矯正していることをバレずに治療を行うことができます。
矯正治療は、歯を綺麗に見せるためではなく、虫歯や歯周病の予防に繋がるので、大人でも矯正治療を施すことは大切です。
歯並びが気になった場合は速やかに矯正歯科に相談
歯並びが悪いと、口内環境を悪化させるだけでなく、体にも悪影響を及ぼす可能性があります。大人になっても矯正治療を施すことはできるので、歯並びが気になった場合は、速やかに矯正歯科に相談し、適切な処置を施してもらうことを検討してみてください。