マウスピース型矯正装置で噛み合わせが悪くなる?物が噛めなくなる事例多発!
2019.07.11コラム
マウスピース型矯正装置も矯正歯科専門へ相談!
歯並びを綺麗にすることができるマウスピース型矯正装置ですが、歯並びと噛み合わせは別物であるため、歯を綺麗に見せるあまり、物が噛めなくなってしまったという事例が発生しています。
マウスピース型矯正装置で、得意な動かし方と不得意な動かし方があります。矯正歯科専門医院でない場合、その判断が甘くなる傾向にあるようです。多くの矯正歯科専門医院では、歯の動かし方を熟知しておりますので、事前に治療のゴールがイメージできるようです。
今回は、マウスピース型矯正装置で発生する可能性のある、物が噛めなくなる事例について紹介していくので、参考にしてみてください。
歯列矯正による事例
多くの方は、歯並びを綺麗にすることと、噛み合わせをよくすることが同じことであると考えている方がいます。歯並びがよければ噛み合わせもいいとイメージしがちですが、実際には歯並びと噛み合わせは別物であるため、注意が必要です。
歯並びは「歯の並び具合」を指していて、整えることで歯を綺麗に見せることができます。噛み合わせについては、「上下の歯の接触具合」を指しているため、整えることで歯の負担を減らすことが可能です。
このように、似ているようで2つの意味合いは異なります。歯の1本が引っ込んでいたら、噛み合う相手の下の歯も、引っ込んでいてしっかり噛み合っている場合は、噛み合わせ敵には問題ありません。
噛み合わせが問題ないのに、見た目的に歯がズレているのが気になるという方が歯列矯正を行うのは、美容目的の施術になります。
本来の歯科矯正の目的は「不正咬合を正して、顎口腔機能と審美性の向上を求めること」です。つまり、歯を移動させることで、不正咬合を改善し、口の働きと見た目を向上させることが歯科矯正の目的になります。
ただ歯並びのよさと噛み合わせのよさは、意味合いが異なることから、両立できないこともあるため、噛み合わせが問題でない場合は、歯科矯正の必要がないケースもあるのです。
マウスピース型矯正装置による事例
マウスピース型矯正装置は、上下の歯にマウスピースをはめ込み、食事の時以外に着用することで、歯列を長い時間をかけて変化させ、歯並びを綺麗にすることができる施術になります。
ただマウスピース矯正は、噛む面に対して調整するものではなく、歯並びを綺麗に見せるために行う施術であるため、噛み合わせに不具合が生じることもあるのです。
中には、2年間もマウスピース矯正を行った結果、上下の歯が噛み合っておらず、隙間が発生する事例が発生していることがあります。
つまりマウスピース型矯正装置は、歯並びを変えるだけを目的とした施術で、不正咬合を無視した噛み合わせとは関係のない施術であると言えるでしょう。
誰もがマウスピース型矯正装置で噛み合わせが悪くなる訳ではありませんが、歯並びを綺麗にするためだけに行うマウスピース型矯正装置は、噛み合わせを悪化させる原因になる恐れがあるので、施術を行う前に注意する必要があります。
歯の役割は正しく噛むこと
歯の本来の役割は、食べ物をしっかり噛み、発音を正しく行うようにすることです。しかし、今回の歯列矯正やマウスピース矯正のように、歯並びを綺麗にし、見た目だけを綺麗にする施術では、噛み合わせを悪化させ、本来の歯の役割を全うさせることができなくなる可能性があります。
マウスピース型矯正装置も悪いことではありませんが、今回の事例のように、長い期間をかけても噛み合わせが悪くなってしまう可能性があることを理解して、施術に臨む必要があるでしょう。
歯の噛み合わせを意識することが大切
歯の役割を全うさせるためには、歯並びを整える見た目を意識するのではなく、噛み合わせを正しく整えることが大切です。
歯並びがよくなり、噛み合わせも改善されることが一番望ましいですが、どちらか一方しか実現することが出来ない場合は、歯の噛み合わせを意識することが重要になります。
歯科医院で施術を行うことを検討している方は、歯並びと噛み合わせの違いを理解して、施術に臨むようにしましょう。
歯列矯正とマウスピース矯正で噛み合わせが悪くなる?物が噛めなくなる事例多発!
歯並びを整えることができるマウスピース型矯正装置ですが、歯を綺麗に見せることを意識するあまり、物が噛めなくなる事例が多発しています。具体的な事例を紹介していくので、参考にしてみてください。
マウスピース型矯正装置の治療も 矯正歯科専門医院で相談されることをおすすめします。