子供の矯正治療で歯を抜く場合と抜かない治療方法
2020.01.24コラム
子供の口の中は成長途中であり、歯の並びやスペースの広さによっては抜歯となることがあります。非抜歯になるケースもありますが、いずれも矯正専門医による診察が必要です。
子供の歯の矯正治療は、治療範囲・歯の生え方によって抜歯が必要になるケースとそうではないケースに分けられます。
ここでは小児矯正治療における抜歯の有無とその注意点について解説します。
子供の歯の矯正治療で歯を抜くケースとは
小児矯正治療について、抜歯をともなうケースを紹介します。
親知らずの抜歯
歯の一番奥にある親知らずは、スペース不足によって他の歯を圧迫し、歯並びを乱すことがあります。また、炎症や歯周病の原因にもなることから、抜歯の対象となる場合が多いです。
歯列を整えるための抜歯
歯の本数が多い、床の矯正装置だけでは歯列が乱れる場合について、最低限の抜歯を行うことがあります。
乳歯の抜歯
6,7歳から9歳ごろまでの混合歯列期には、残った乳歯を抜いてから矯正治療を行う場合があります。
子供の歯の矯正治療で非抜歯のケースと注意点
小児矯正治療について、非抜歯のケースとその注意点を紹介します。
拡大装置を使う場合
アゴが小さく歯が並びきれない場合、広げるための拡大装置を使用します。痛みが少なく非抜歯のため、無理のない矯正治療が可能です。ただし骨格の関係で難しい場合がありますので、早めに医師と相談するようにしてください。
※拡大装置は乳歯から永久歯に生え変わる混合歯列期に治療を開始することで、非抜歯または歯を抜きすぎないように調整できます。
重なり合った歯が少ない場合
歯列が前後に重なって生え揃っているケースでは抜歯が必要になると考えられますが、反対にある程度きれいに揃っているケースでは非抜歯治療が可能と判断されることがあります。
矯正歯科専門医院なら様々な治療の提案が可能
子供の歯の矯正治療で抜歯をするべきかどうか迷ったときは、専門の矯正歯科医院に相談を行いましょう。早期受診によって、以下のようなメリットが期待できます。
出っ歯や反対咬合が治療できる
乳歯が永久歯に生え変わる混合歯列期は、ちょうどアゴの骨も大人へと成長している段階です。ここで治療を開始すると、大人になってからでは治療が長引いてしまう「出っ歯」や「反対咬合」の治療がしやすくなります。
歯列の拡大が可能
子供の歯や骨は柔軟で、特に混合歯列期の治療では歯列の拡大(歯が生えてくるためのスペースづくり)がスムーズにできます。
美しい横顔が手に入る
小児矯正治療では美しい口元の基準とされる「Eライン」の形成もしやすく、豊富な矯正装置の選択肢からお子さんに最適な方法が選べます。
専門医院で成長に合った治療を提供
早い段階から矯正治療を始めれば、矯正治療の専門医院がお子さんの成長進度に合わせた治療方法を提案します。矯正治療専門のクリニックには小児歯科用の設備も備わっています。
早期受診を考えている方は、小学校に上がった頃(1年~2年)にカウンセリングに訪れると良いでしょう。そこで噛み合わせをチェックし、費用の目安や治療期間を尋ねておくと安心です。
他院で提案された治療のセカンドオピニオンも可能ですし、矯正治療の専門医なら通常の歯科医院よりも多くの提案が可能です。
迷ったときは矯正専門医院へ
子供の矯正治療では期間と費用について悩む声が多くみられます。
大人になってからの治療は長期にわたる可能性が高く、抜歯も必須になる可能性が高いため、早期に専門医院を受診することをおすすめします。
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