矯正歯科で行われる検査にはどんなものがあるの?
2019.08.28お知らせ
矯正治療の第一歩は、検査です。主に口腔内写真の撮影・顔貌写真の撮影・レントゲンオルソパントモグラムの撮影・レントゲンセファログラムの撮影・口腔内の模型製作などを行い、今後の判断を決める資料を作成します。
ここでは、矯正歯科で行われる検査について、詳しく解説します。これから矯正を始めようと思っている人はぜひ参考にしてみてください。
矯正治療開始前の検査は大切
矯正治療を始める前に様々な検査をしなければいけません。
患者の状態をしっかりと把握するために、様々な検査を行い、今後の治療方針などが決定されます。つまり、矯正治療開始前の検査はとても大切なものになります。
主に口腔内写真の撮影・顔貌写真の撮影・レントゲンオルソパントモグラムの撮影・レントゲンセファログラムの撮影・口腔内の模型製作がメインの検査になります。
一つ一つの検査内容についてまとめました。
矯正歯科で行われる検査をご紹介
口腔内写真の撮影
口の中の写真を撮影します。歯が今どの位置にあるのか、しっかり把握しておきたいからです。また、レントゲンを撮っておけば、矯正をしてどのくらい歯が動いたかがわかります。より良い治療を行う上でとても大切なことです。
顔貌写真の撮影
矯正治療を行うと、口元の印象が変わる場合があるので、笑った表情や横顔を最初に撮影しておきます。顔の色と歯の色の違いや唇の過緊張、ゆがみ、歯と顔貌の調和など、様々なことがわかります。
レントゲンオルソパントモグラムの撮影
今の歯の状態を把握するために、レントゲンオルソパントモグラムの撮影を行います。口腔内のレントゲン写真のようなもので、1本1本の歯の位置や、虫歯、歯周病の進行具合など、歯の健康状態もわかる写真です。
また、あごの骨の病気も発見することができます。
レントゲンセファログラムの撮影
普通の歯医者にはない、矯正歯科用の特別なレントゲンセファログラムは、骨格の状態や、頭蓋骨、下顎骨と歯の調和がとれているかどうかを調べるためのものです。
顔貌の写真を撮るときに横顔を撮影しましたが、レントゲンセファログラムでも横顔の撮影をします。頭頂部から、首の辺りまでのレントゲン写真で、出っ歯がどのような状態(上あごが出ている、上の歯が出ている、下あごが小さい、など)が判断できます。
成長期の場合、時期を変えて撮影した写真することがあります。なぜかというと、歯が成長する方向や量を知ることができからです。
その進行具合によって、治療に対する効果もある程度予測することができるのです。
口腔内の模型製作
印象剤という粘土状の物を口の中に入れて固めます。そして、石膏を注いで自分の歯型を作成します。こうすることで、上下の噛み合わせや顎の大きさ、骨の厚み、歯牙の長さや幅など、様々なことがわかります。
模型には通常のものと、セットアップ模型の2種類があり、セットアップ模型は歯を1本1本削って並べ、その人が矯正治療を行ったら、歯がどのように動くのかがわかる模型です。
納得いくまで説明を受けよう
矯正治療は、1年以上かかる長期治療となるので、自分が納得できるまできちんと説明してもらうことが大切です。最初はわからないことだらけだと思うので、気になることや不安などがあれば、遠慮なく担当医に相談しましょう。
また、矯正治療は様々な検査を行うので、時間もお金もかかります。
治療を始めてから「こんなにお金がかかると思わなかった・・・」とならないように、検査でいくらくらいかかるのか、把握しておくようにしましょう。
矯正が終わると、機能的に充実するだけでなく、精神面にも大きく影響し、自分に自信が持てるようになります。
不安や疑問は残さず、安心して治療ができる矯正歯科を見つけましょう。