矯正歯科で使われる目立たない矯正装置をご紹介
2019.09.20コラム
矯正治療はしたいけれど見た目が嫌。そのような人にオススメなのが目立たない矯正装置です。しかも1択ではなく数種類あるため、その中から最適な物を選べるのです。
オーソドックスな矯正治療では金属の器具を使用するため、見るからに矯正をしているとわかりますよね。この見るからにわかってしまう点が理由で、矯正をしたくてもできないという場合もあります。ただ単に嫌だからというわけではなく、接客業など仕事の都合でできない場合もあります。そのような人でも、もう大丈夫です。現代では周りからバレずに矯正治療ができる方法があるのです。
矯正歯科で使われる目立たない矯正装置はコレ!
目立たない矯正装置といっても1種類だけではありません。異なった特徴があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。特徴を理解した上で最適なものを選びましょう。
セラミックブラケット
矯正装置の中でオーソドックスなメタルブラケットですが、器具が金属であるため特に目立ちます。このメタルブラケットのデメリットを補うために作られた物がセラミックブラケットです。メタルブラケットよりも多少強度が弱く壊れやすいですが、メタルブラケットと同じように多くの症状に対応ができます。何より器具が透明なセラミック製であるため透明で目立ちにくいです。また金属アレルギーの人でも使用可能です。
クリアブラケット
先程出てきたセラミックブラケットはセラミック製ですが、クリアブラケットはプラスチックでできています。こちらも透明で目立ちにくい装置ですが、あえてカラーゴムを使用して治療を楽しむ人もいます。
リンガルブラケット
リンガルブラケットは舌側矯正とも言い、歯の裏側に矯正器具を装着する方法です。歯の表側に器具を装着するよりも違和感を感じやすく、全ての症状に使用できるわけではありません。ですが歯の裏側に装着するため表からは見えません。そのため周りに矯正を気付かれたくなかったり、仕事で矯正を知られたくない人にオススメです。
マウスピース
これまでの3つとは異なり、ワイヤーを使用せず透明なマウスピースを使用する方法です。歯の動きに合わせて装置を交換していきます。こちらも装置が見えないため周りからはわかりにくいです。また歯磨きや食事の際に取り外せるため、ワイヤーを使用する方法よりもストレスが少なく済みます。
目立たない矯正装置を使うメリット
始めるタイミングを選ばなくて良い
結婚式や卒業式など人生におけるビッグイベントを控えている場合、目立つ矯正装置ではためらいますよね。本当は今すぐ始めたいけれど、写真に残るし一生に1回だからと言って先延ばしにする人もいるはずです。ですが目立たない矯正装置を使用すれば、このようなイベントがあっても始めるタイミングで悩みません。矯正していても写真には矯正をしていない時と同じように写るのです。
周りの目を気にしないで済む
金属のブラケットは目立つため、学校で矯正の事を言われるのが気になる子どももいます。また人前に立つ仕事など、仕事柄矯正が難しいという社会人もいます。そのような人でも気にすることなく治療を進められます。相手には矯正をしていることがわからないため、周りの目を気にしないで済みます。
目立たない矯正装置を使う注意点
目立たなくてメリットだらけの矯正装置ですが、メリットが多いだけに注意点ももちろんあります。
使用できないこともある
メタルブラケットは目立つのがデメリットですが、逆をいえば幅広い症状に対応が可能です。そのため症状によってはメタルブラケット、あるいはセラミックブラケット以外はできない可能性もあります。目立たない装置で矯正治療を受ける気満々だったとしても、できない場合もあるということは頭に入れておいたほうが良いでしょう。
自己管理が重要
マウスピースタイプは自分で取り外しが可能である点がメリットです。ですがつけ忘れなどによって装着時間が短くなると、その分治療期間も長くなります。またリンガルブラケットは歯の裏側に装置を付けるため、矯正装置が見えにくく歯磨きが難しくなります。矯正治療中は特に虫歯になりやすいと言われているため、普段以上に自己管理が大切になってきます。
金額が高い可能性がある
そもそも矯正治療は、幼児期・学童期・成人期で料金が異なります。メタルブラケットは幼児期が10万円前後、学童期が20万円から40万円、成人期が60万円から80万円です。これは契約金で、これとは別に検査・診断費や診察費などがかかってきます。マウスピースは80万円から90万円、リンガルブラケットは100万円から130万円かかります。あくまでも目安であるため症状や歯医者によっても異なりますが、メタルブラケットよりは高額であると思ったほうが良いです。
自分に合った治療法を見つけよう
昔に比べて現代はたくさんの治療方法があります。その中から生活スタイルや症状によって選ぶことができるのです。医師と相談をして、自分に最適な方法を見つけましょう。矯正はしたいけれど見た目が嫌だ、接客業なのでバレないようにしたい、など悩みは人それぞれです。矯正の審美的な点がネックになって、なかなか治療へ進まないという人もいると思います。そうした場合は、前述で紹介した方法を検討してみると良いでしょう。