ファンクショナルアプライアンス
2025.09.10お知らせ
ファンクショナルアプライアンス
顎関節の基本構成である下頭骨(特に下顎頭)、関節円板、側頭(下顎為、関節結節)、 咀峨筋、咳合などについて基礎用語の理解が必要不可である。
1.強関節の基本構成体
(1)下顎骨、下顎頭
下顎骨の発生学上の特徴
下頭骨は、第一子鰓弓由来のメッケル戦の外側に未分化開業細胞が凝縮し、
膜内骨化として形成され、そしてメッケル軟骨の大部分は消失してしまう。
但し、受精後10から14週(胎児期)に一次的な鰓弓軟骨(メックル軟骨)
や軟骨頭蓋の軟骨とは無関係に関節突起、筋突起、オトガイ隆起に二次的
な副軟骨が出現し、軟骨内骨化する部位がある。これらの副軟骨は、関節
突起軟骨を除き胎児期の中頃までには骨質に置き換えられるが、関節突起
軟骨だけは成人まで成長軟骨として、また関節軟骨として機能する。
下顎の解剖学上の特徴
骨の発生様式である軟骨内骨化(endochondralossification)では、細胞間
質が増大する間質性成長によって、一つひとつの軟骨細胞が3次元的に大
きくなることにより全体が大きくなり、さらに、その軟骨細胞の数が増え
ると(付加成長)、一層大きさを増すことになる。顎顔面領域における軟骨
内骨化由来の骨は、頭蓋底)や鼻中隔軟骨などがある。そして、矯正治療
や顎運動機能と関係の深い下顎骨の関節突起も軟骨内骨化する部位として
知られている。
関節突起軟骨は、発生学的には頭蓋底や他の軟骨とは関わりがなく、筋突
起、オトガイ部に形成される軟骨と同様、膜性骨の中に出現する副軟背で
ある。筋突起、オトガイ部の副軟骨は出生時には石灰化して膜性骨となっ
ていくが、関節突起軟骨の上端は、下顎頭を形成し、その軟骨内骨化は、
思春期にピークを迎え、その後、下顎骨の位置、形態を変えながら男子の
場合は20歳ごろまで軟骨性の成長をする。
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