矯正歯科における診断基準と治療計画
2026.02.11お知らせ
1. 矯正治療の成否は「始まる前」に決まる
矯正治療がうまくいくかどうかは、実は治療が始まる前の「診断の精度」でほとんど決まってしまいます。診断とは、単に歯並びを見るだけでなく、精密な資料(セファロX線、3Dスキャンなど)を用いて、顔の骨格や顎の状態、歯の根の位置などを数値で分析する作業です。
• 例え話: 家を建てる時の「設計図」と同じです。設計図が不正確だと、どんなに良い材料(矯正装置)を使っても、丈夫で美しい家は建ちません。
2. 「なぜそうなったか」の原因を突き止める
見た目のガタつきだけを直そうとすると、後で「噛みにくい」「口元が逆に出てしまった」といった後悔につながることがあります。
• 骨格の問題か、歯の問題か: 出っ歯や受け口の原因が「骨の大きさや位置」にあるのか、単に「歯の角度」にあるのかを診断で明確にします。
• 最適な治療法の選択: 原因を正確に把握することで初めて、「歯を抜く必要があるか」「マウスピース型矯正装置が適しているか」といった正しい判断が可能になります。

トレースが必要
3. 「未来の顔立ち」を予測し、共有する
診断を行うことで、治療後に「横顔(Eライン)やスマイルラインがどう変わるか」を事前にシミュレーションし、視覚的に確認できるようになります。
• 「歯は並んだけど、横顔のバランスが崩れた」という失敗を防ぐために、数値に基づいた予測を立て、患者さんとゴールを共有することが不可欠です。
4. 長期的な「安全性」と「健康」を守る
精密な診断は、治療中や治療後のトラブルを防ぐ「安全装置」の役割も果たします。
• リスクの回避: 歯の根(歯根)の長さや、歯を支える骨の厚みを事前に確認することで、歯が抜ける原因となる「歯根吸収」や、歯ぐきが下がるリスクを最小限に抑えられます。
• 噛み合わせの安定: 見た目だけでなく、顎関節の動きや噛み合わせの平面を分析することで、一生しっかり噛める、後戻りの少ない状態を目指せます。
監修 葛西ジェム矯正歯科



