20代から矯正歯科に通うなら知っておきたいポイントを解説
2019.10.29コラム
歯列矯正は若いうちに済ませるイメージがある人もいらっしゃると思います。
確かに若い時にするほうが歯が動きやすかったり、スムーズに治療を進められることもあります。
ですが今では、20代30代40代から治療を始める人も少なくありません。
大人になってから治療を始めても、遅いということはないのです。
歯並びというコンプレックスをなくし、この先の人生をもっと輝かしいものにできるのです。
20代でも遅くない!大人が通う矯正歯科
前述にもあるように、40代から矯正治療を始める人もいます。
ですから20代からでは遅いということは決してありません。
20代以降から始める人が増えている
40代から始める人もいるくらいであるため、むしろ20代から始めるのは早いほうとも言えます。
ただ大学生の20代と社会人の20代では、治療法の選び方も変わってきます。
学生であればまだ、矯正器具が見えていても本人が気にしなければ良いですが、社会人となると仕事の関係上、矯正器具が見えないほうが望ましいこともあります。
遅いと決めつけてはいけない
前述にあるように現代では技術が進化しており、様々な治療法があります。
そのため若い人に比べて歯が動きにくくても、20代でもしっかりと治療ができるのです。
歯の矯正の治療法について
代表的な矯正治療は5つあり、それぞれ特徴があります。症状によってはできない方法もあるため、治療法については金銭面も含めた上で医師とよく相談して決めましょう。
ブラケット矯正 白い装置 白いワイヤー
ブラケットと呼ばれる器具を用いて行う一般的な治療法です。
矯正器具は見えてしまいますが、美しい仕上がりが期待できます。
また費用も安く抑えることができます。
0.1ミリ単位で矯正することができるため、幅広い症状に対応が可能。
金属のブラケットを使用すると見た目の悪さが気になることもあります。
しかし、現代では金属ではなく透明の素材の器具も選べるため、見た目が気になる場合はそちらを使用すると良いでしょう。
裏側矯正
歯の裏側に矯正装置を付ける方法です。
なんと言っても矯正装置が見えないというメリットがあります。
そのため矯正がバレたくない人にオススメ。
ですが裏側矯正は表側の矯正よりも難しく、費用も高めになることが多いです。
積極的に行っていない医師も多くいるため、裏側矯正の希望をしても他の方法を勧められるということも少なくありません。そして歯の裏に装置を付けるため、違和感や発音に問題が生じることもあります。
マウスピース型矯正装置(インビザライン)
マウスピースを使用して矯正治療を行うため、取り外しが可能です。食事中や歯磨きの際は外せるのでストレスを感じにくいです。また外して洗えるため衛生面でも安心できます。ただ少しのズレを直す程度の治療に使用されることが多いため、全ての症状に対応できる訳ではありません。また取り外しができてしまうため、長時間外してしまうと治療期間が長くなることもあります。
セラミック修復 (審美歯科、一般歯科が担当)
歯の見た目をより美しく見せるための治療法で、噛み合わせを改善する時などに用いられます。既存の歯にセラミックをかぶせて白い歯に見せたりします。
他の治療法と異なり、痛みや違和感を感じにくく矯正にかかる期間も短いですが、保険適応外の治療もあるので確認が必要です。
部分矯正
前歯の歯並びを整えるのに多く用いられる方法です。
全体の噛み合わせの治療には対応できませんが、前歯の歯並びのみの治療であれば費用も安く抑えられるためお勧めです。
矯正にかかる期間も短く済みます。
大人の歯の矯正のメリット・デメリット
若い頃に行う矯正治療とはまた違う、大人ならではのメリットやデメリットがあります。矯正治療を行う前に、リスクまできちんと把握しておく必要があります。
メリットはもちろんのこと、デメリットまで理解をしておくことで、前向きに治療に取り組めるでしょう。
メリット
明るく前向きになれる
今までコンプレックスに感じていたものが解消されるため、ストレスの解消にも繋がります。人目を気にしなくなったり考え方が前向きになったりと、明るくポジティブになれたという人が多くいます。コンプレックスの解消が、考え方や性格にまで良い影響を及ぼすこともあるのです。
体のバランスが整う
歯並びの悪さが原因で肩こりやめまい、頭痛を引き起こす場合があります。腰痛が噛み合わせの問題だったという事例もあり、思いもよらない所で歯並びが関係している可能性があるのです。
矯正治療で体のバランスを整えることで、体の不調が解消されることもあります。
口内トラブルが少なくなる
歯並びが良くなると歯磨きがしやすくなり、口内環境を清潔に保つことができます。
食べ物が歯に詰まりにくくなり、詰まったとしても落としやすいため虫歯や歯周病のリスクが軽減されます。また清潔に保てるため、口臭予防にも繋がります。
デメリット
若い人より痛みが伴いやすい
子どもの歯に比べ大人の歯はその位置に固まっています。
そのため動きにくく、固まった状態から動かすため痛みも伴います。
痛みは治まってきますが、慣れるまでは痛み止めなどを上手に使っても良いと思います。
治療にかかる時間が長くなる
歯が動きにくいことも時間がかかる理由の1つですが、大人の歯は動かした所から元の位置に戻ろうとする力が加わります。大人の矯正治療の特徴でもあり、動かした後もしっかり保定装置を使用して定着させる必要があります。定着するまでに3〜5年かかる場合もあるため、事前に覚悟しておく必要があります。
自分に合った矯正治療を20代から始めよう!
若い頃から歯並びをコンプレックスに思い、歯を見せないように笑ったり上手に笑えなかったと言う人もいるのではないでしょうか。その様なコンプレックスを抱えてこの先も生きていくより、思い切って矯正治療をすることにより劇的に人生が変わるかもしれません。
実際に前向きな性格になったり、ポジティブ思考になったという人も多くいます。20代だから遅いと考えるのは辞めて、矯正治療を機に変わりたいと思うのであればやるべきだと思います。