審美性に優れた顔貌・笑顔とは?
2025.05.14お知らせ
審美的に優れた顔貌、笑顔とは
外見的な好みは、個人によって、あるいは時代、地域、人種、年齢、性別などによって異なる。誰でもかっこよく、スマートに生きたいと希望し、かつ人からもそのように評価されたいと考えるのは当然のことと思われる。顔の評価、表現にも唯一絶対的なものはないが、、美しい顔、あるいは好感のもてる、望ましい顔、笑顔は存在すると考えられる。
顔貌に与える審美的な要因として、顔面全体から受ける印象、口元を含めた口腔周囲の影響、そして歯の位置不正による影響の3つを挙げることができる。以下、一般的に好ましいと思われる基準を挙げるが、詳細については、各論で述べてあるので参照してほしい。
なお、元々顔貌や笑顔に問題がある場合、矯正治療によってこれらにどのような影響を与えることができるかを治療前に予測しておくことは非常に大切である。また、それは、当然のこととして顎骨や歯の位置の変化に限られたことで目、鼻等の他の顎顔面を構成している諸組織の変化についてはその範疇にはないことも知っておく必要がある。
1) 顔面全体
顔の輪郭を構成する頭、上下額、耳、目、鼻、口などは、それらの相対的な位置や対称性によって顔面全体に大きな影響を与えることになる。特に左右の対称性が維持されていない場合や全体のバランスが崩れている場合などは、多くの人の目には奇異に映ることになる。
2) 口腔周囲
口元の突出感、無力唇などの口唇の形態、口腔周囲筋の緊張、smile 時の歯列や歯茎の露呈度などは、下顔面の審美性に大きな影響を与える。
3) 歯の配列
叢生、歯間空隙、歯の数や色、形態、歯の大きさなど、歯や歯並び自体の素材が局所の問題として顔面の審美性に大きな影響を与えることがある。
(2) セファロ分析の結果
何かを比較する際、セファロ分析から得られる平均値を「norm」(正常値)として扱うことがある。セファロが開発されてから100年、過去においては、正常値、あるいは正常値から土1SDを正常範囲内として治療の数値目標としていた時代がある。Brodie によってセファロ装置が橋正治療に応用されて以来、Downs や Riedelらのセファロ分析法が普及し、そこから得られた数値、あるいはポリゴン表などを具体的な治療目標として用いられてきた。例えば、Tweed の三角である。下顎の前歯歯軸角を90°とし、それをすべての症例に一律に治療目標としたのである。患者の有する問題、それらの問題の優先順位、患者の希望、などを検討することなくである。実際には、90°する根拠はほとんど認められず、また、90°を呈している人は決して多いとは言えないのである。現在では「norm」を治療目標とするような治療戦略を用いることはほとんど無くなっている。
セファロ分析は、正常咬合の概念と同様、問題発掘の際の比較対照モデル「理想数値」
として考えるべきで、また、矯正治療に伴う治療前後の比較、治療や加齢に伴う変化様
相の把握などには利用されることになる。
監修 葛西ジェム矯正歯科
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