子供の悪い歯並びによる影響とは?叢生が増えている原因は?
2019.06.09コラム
気になる子供の歯並びについて
近年では、子供の歯並びが悪くなり、「叢生(そうせい)」が発生するリスクが高まっていると言われています。子供の歯並びが悪くなることで、生じる影響やリスクとは、どのようなことが考えられるのでしょうか。
今回は、子供の悪い歯並びが影響するリスクや叢生が増えている原因について、詳しく紹介していきます。
子供の悪い歯並びが及ぼす影響
子供が乳歯から永久歯に生え変わる時に、悪い歯並びになっている子供が何人かいます。悪い歯並びの場合、矯正治療を行うことで改善することができますが、悪い歯並びの場合は、具体的にどのような悪影響を及ぼすのか気になる方も多いでしょう。
まず子供の歯並びが悪い場合、虫歯や歯周病になりやすいということが考えられます。口内環境が悪化することが、歯並びと影響するので、大人になってから虫歯や歯周病に苦しまなくて済むように、保護者の方は子供の歯並びを意識して矯正してあげることが大切です。
他にも、発音に影響が出てくる可能性もあります。歯は声帯からの空気振動を音として伝えるために、重要な役割を担っているのです。そのため、歯並びが悪い場合は、綺麗に発音できずに、滑舌が悪いことへ影響する恐れがあります。
大人になり歯並びが悪い状態が続くと、頭痛や肩こり、睡眠時無呼吸症候群の原因になる可能性があるので、注意が必要です。
叢生が増えている原因
叢生とは、歯が重なる歯並びの状態を指しており、近年の子供に増加傾向があると言われています。叢生が増えている原因としては、噛む筋肉の退化現象が考えられるでしょう。退化の原因としては、食生活が変わったことにより、軟食化が関係しています。
側頭筋や咬筋といった噛む筋肉は、退化と共に顔の形も変化する性質があるのです。そのため、顎が先細り、頭が大きくなる傾向が強くなります。
2次成長の時期に、正しい噛み方や飲み込み方を覚えておくことで、叢生を予防することができますが、食生活を改善しない限りは歯並びを綺麗にすることは難しいでしょう。
正しい噛み方としては、奥歯本来の噛み方である、磨り潰して食べる「グラインディング咀嚼」を行うことで、正しい歯並びを実現することができます。
飲み込み方は、舌を上顎につけて飲み込む方法が正しいと言われているのが特徴です。これらのトレーニングを行うことで、自然な歯の重なり方になり、早期に叢生を改善することができます。
子供の歯並びが気になるなら矯正相談から
子供の歯並びが悪いと感じた時には、速やかに行動に移すことが大切です。まずはどのような歯並びになっているのかによって、矯正方法が異なるので、矯正相談から行うことをおすすめします。
矯正相談は担当医師が口内をチェックし、癖などを見極めた後に、矯正治療をどのように行うのか、説明を行っていくのが特徴です。
歯並びを治してあげたいと考えている場合は、まず矯正相談から始めていきましょう。
矯正治療で歯並びを綺麗にする
矯正相談で、子供の歯並びが悪いと診断された場合は、矯正治療に移行します。歯並びによる悪影響は、口内だけに留まらずに、体への影響も懸念されるので、早めに治療を施した方がいいでしょう。
矯正治療で歯並びを綺麗にすることで、見た目だけでなく、虫歯や歯周病の発生を予防することができるので、早期治療を行い、口内環境を整えることをおすすめします。
子供の歯並びは矯正で改善する
子供のうちに矯正を行うことは、今後口内環境が乱れないためにも、大切なことです。大人になるほど、虫歯や歯周病のリスクは高まり、周囲の目線が気になることから矯正治療を実施するのが難しくなります。
早めに矯正してあげることで、口内環境のトラブルを予防することができるので、子供が成長する前に矯正治療を施しましょう。