矯正歯科には何歳から通うべきなの?
2019.08.20コラム
我が子の歯並びが悪いと、「どうしたら良いのか…」と悩む親御さんも多いと思います。ここでは、矯正の開始時期について詳しく解説します。
一般的に矯正治療を開始するのは、永久歯の生え始める6~7歳が目安であると言われていますが、受け口の場合は5歳頃から治療を開始した方が良い場合もあります。
一概に「〇歳から始めた方が良い」という決まりはありませんが、症状によっては治療を開始するある程度の目安が決まっています。
矯正歯科には何歳から通うべき?
矯正歯科は、一般的には永久歯の生え始める7歳が目安であると言われています。
しかし、症状によっては5~6歳くらいから通った方が良い場合もあります。
早く治療をすると、あごの成長を促したり、逆にあごが成長しすぎるのを抑えることができるので、出っ歯や受け口の原因でもある骨格から治療することが可能です。
今は、あごが小さい子が増えていて、歯が重なって生えてしまったり、八重歯になる子も多いです。そういった場合でも、矯正器具を使って顎を広げれば、綺麗に歯が生えてくるようになります。
早めの治療が必要となるケース
受け口の場合
受け口の場合は、早めに治療をした方が良いです。原因は骨格や前歯の位置異常などが考えられ、5~6歳くらいが最適な時期と言えるでしょう。
5歳未満の場合は、子どもが「やりたくない!」と治療に協力的なってくれないことが多いからです。また、5~6歳頃でも受け口を治療することが可能です。
5~6歳の子どもの場合は、就寝時に装着する「ムーシールド」という器具で治していきます。
ただし、骨格的に改善していないので、骨格的に受け口の場合は、効果がない。
再度、矯正が必要になる。一般歯科や小児歯科ですすめられることが多い。
矯正歯科では、症例を見分けて使用します。 矯正歯科専門へ受診がおすすめです。
反対咬合の場合は、放っておいても自然に改善されることはあまりないので、下あごの骨が成長し過ぎた時は手術で治療することもあります。
永久歯が重なって生えてきた場合
永久歯が重なって生えるという事は、あごが小さく、歯が綺麗に並んで生えることができない状態です。
根本的な治療としては、口を大きくして、歯が生えるスペースを作ってあげることですが、口を大きくするのは5~9歳頃でないとできません。
早めに受診することが大切
子どもの歯並びが悪いと「放っておいて大丈夫なのかな」「矯正した方が良いのかも」と、親御さんは不安に思ってしまいますよね。
歯の重なり具合が軽度の場合は、早めに矯正せずに永久歯が生えそろってから矯正しても大丈夫な場合もあります。
しかし、歯科医によっては、早く矯正を開始した方が良いのに「様子を見ましょう」ということもよくあります。歯科医の通りに様子を見ていると、歯並びが悪いままになってしまったり、骨格に問題が出てくることもあるので、矯正歯科で診てもらう事がとても重要になります。
矯正歯科と普通の歯科が同じと思っている人が多いですが、矯正に対する専門知識は矯正歯科の方が上です。
外科の先生が大学で産婦人科の授業を受けるように、普通の歯科医も矯正の授業を受けます。
しかし、知識はうわべだけの物なので、矯正を考えていたり、子どもの歯並びなどが気になったときは、できるだけ早めに矯正専門医に相談することをおすすめします。
気になる症状を放っておかない
我が子の歯並びはとても気になるもの。近所の歯医者に行って「様子を見ましょう」と言われた経験がある方も多いのではないでしょうか。
しかし近年では、子どもの歯列矯正はできるだけ早めに行うことが望ましいという考え方もあります。
症状が進むと治療期間が長くなったり、費用が余計にかかるケースもあるようですので、そうならないためにも子どもの歯並びが気になっている方は、矯正歯科を受診するようにしましょう。