お子様の歯並びを治療する床矯正とは?特徴について紹介!
2019.06.22コラム
お子さんの歯並びを治すため 床矯正という治療を勧められたら
お子さんの歯並びを改善する方法として、「床矯正」という矯正方法を勧められることがあります。そんな「床矯正」とは、具体的にどのような矯正治療の方法なのでしょうか。
今回は、お子さんの歯並びを矯正するための床矯正という治療方法について、詳しく紹介していくので、参考にしてみてください。
取り外しが出来る床矯正装置を利用する
お子さんの歯並びを矯正する治療方法の一つである床矯正とは、取り外しができる床矯正装置を利用し、顎を広げることで、デコボコした歯並びを矯正する治療方法になります。
床矯正は保険診療外の治療であるため、費用も高額になるため、理想としてはセカンドオピニオンを実施し、本当に床矯正が必要なのか、他の歯科医院でも確認することが重要です。
矯正治療が期待通りにいかないこともある
床矯正装置を使用し、顎の骨格を広げることで、お子さんの歯並びを矯正しますが、具体的には歯列弓を拡げることで、歯列を整える効果を得ることができます。
ただ床矯正は、正確にいうと顎の骨格自体を広げる治療法ではないことから、過度に行うと歯を骨の外に追いやる結果に繋がる恐れがあるのです。
その場合、歯茎が下がってしまったり、歯根が露出することに繋がる可能性があります。
また床矯正は、歯列を横に広げるだけでなく、前方に広げることもあります。その場合は、徐々に前に出てきてしまい、歯並びが綺麗になったとしても出っ歯になったり、口元が突出するといった不具合が生じる恐れがあるのです。
急速拡大装置(固定式)の方が効果大
床矯正装置だけでは、安定した矯正効果を得ることが出来ない可能性があります。また患者様の顎の骨格の大きさや舌の癖などを改善することも重要です。
そのため、床矯正を行う場合は、固定式の急速拡大装置という装置の方が、固定式ですので、顎の骨を広げることで矯正治療を安定させて行う必要があります。
急速拡大装置でも上顎だけが拡大する
上顎の拡大に活用することができる急速拡大装置は、顎の骨に強い力を加えるため、永久歯を介して力をかける必要があります。上手くいけば、お子さんの歯並びを整えることに繋がるでしょう。
しかし、急速拡大装置を使っても、広がることができるのは、上顎だけで下顎を広げることはできません。
そのため、下顎が普通で上顎が小さい場合や下顎が大きく、上顎が普通の場合に活用する矯正治療の方法になります。
簡単に始められるメリットもあれば、治療がなかなか進まなくて、治療あg長期になるデメリットもあるのが床矯正という治療なので、お子さんの歯並びを矯正する方法として実施する前に、慎重に検討することが大切です。
まずは矯正治療相談を行う
床矯正という矯正治療は、上顎を拡大することには繋がりますが、正しく矯正できるとは限りません。そのため、お子さんに合った矯正治療なのか、まずは歯科医と相談してから決めることが重要です。頭部X線規格写真をとり、土台のズレがないか?この時期に確認しておくことは、重要なことです。 この時期(成長期)にしか土台のずれが改善できません。床矯正では、土台のずれがある出っ歯や反対咬合は改善することはできません。
しっかり検査してくれる矯正歯科を選びましょう!
床矯正を行うと決断する前に、矯正治療相談を歯科医院で行い、担当医師に適切な矯正治療の方法を相談してみてください。
そうすれば、お子さんに合った矯正治療の方法を提案してもらうことができるので、すぐに床矯正を行うと決断しないようにしましょう。
お子さんの矯正治療は慎重に検討すること
お子さんの矯正治療は、早期に行うことで、乳歯と永久歯の生え変わりのタイミングで矯正することができるため、スムーズに歯並びを綺麗にすることができます。
しかし、矯正方法次第では、歯並びが歪になってしまうリスクもあるため、歯科医に相談し、適切な矯正治療の方法を相談することが大切です。
適切な治療を行えば、歯並びを綺麗にすることができるので、まずは矯正治療相談から始めていきましょう。